2010年04月10日

ブルース・スプリングスティーン2

昨日ボスことスプリングスティーンについて書いたんで久々にライヴ盤聴いて歌詞カード対訳読んでみました。

昨日は「オーバープロデュース」とか書いた「BORN IN THE USA」ですが、やはり歌詞は素晴らしいです!
テレビでBGMに使われて「アメリカ賛歌」みたいに扱われるケース多いように感じますが、実はベトナム戦争帰還兵のアメリカ帰国後の悲哀、矛盾を歌ってるんですよね。


俺は街でちょっとしたトラブルを起こした

彼らは俺にライフルを握らせて

外国へ送った

黄色人種を殺すため


USAで生まれた

俺はUSAで生まれた


帰郷して製油所へ行った

雇用係は言う 「私の一存ではどうにも」

そこで退役軍人管理局へ行ったら言われた

「まだわからんのかね」


俺の兄貴はケ・サンでベトコンと戦った

彼らは生きているが兄貴はもういない

兄貴には好きな女がサイゴンにいた

彼女に抱かれてる兄貴の写真だけが残っている


刑務所のすぐ隣

製油所の燃え盛るガスの火の近く

この10年、煮えくりかえる思いで生きてきた

全くのどん詰まり どこへ行くことも出来ない


USAで生まれた

俺はUSAで生まれた

俺はUSAの敗残者だ

(※三浦久氏の対訳から引用)


スプリングスティーンに影響を受けたと思われる人やフォロワーは日本にも何人も見かけます。
(曲をパクリまくってる佐野○春とか浜○省○とか、ここ最近の長○剛とか・・・)
そんなフォロワーと決定的に違うのは、スプリングスティーンは説教くさくない事ですよね。

上の歌詞にしても、どこか客観的・ドキュメンタリー的な視点で主人公のストーリーを歌う事で、かえってアメリカ社会の矛盾を浮き彫りにして結果的に聴き手自らにいろいろ考えさせます。
このあたりが非常にボブ・ディランに通じるものがあります。
ただアレンジ、演奏はスタジオ盤よりライヴ盤の方が圧倒的にいいですね。

この他にもスプリングスティーンの詞はラヴソングや直接的なメッセージソングは少なくて、アメリカの様々な人々の人生、日常をストーリー仕立てで歌ってるものが多いです。
1曲の中で短い映画を観るような感じ。
スプリングスティーンを聴くときは歌詞を読んで聴くのがおススメです。
切なくなったり深く考えさせられたり・・・
だからスプリングスティーンのCDはレンタルや輸入盤(英語のわかる人は別ですが)ではなく歌詞対訳のついた国内盤を買うのをおススメします。

僕が好きなのは、成功を夢見て新天地へ向かった2人組の男の切なくて皮肉なストーリー「ダーリントン・カウンティ」、音信不通の16歳の時の親友への思いを歌った「ボビー・ジーン」、お互いを愛しながらもどうしても譲れない部分がある父と息子の関係を歌った「独立の日」などなど・・・

スプリングスティーンの曲は、青臭い夢や希望が現実の前で挫折する曲が多いです。
だけどそれが決してカッコ悪い事ではなく、むしろ美しい事だとも思えてくる。
それがスプリングスティーンの視点なんでしょう。
どんなに無様な挫折、みじめな人生を客観的に描きながらもスプリングスティーンの視線は優しい。
だからこそ「ボス」と呼ばれてるんでしょうねわーい(嬉しい顔)

この曲もいいです、2人の少年の夢と挫折の切ないストーリー「裏通り」。







posted by そら at 15:27 | Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。